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  ■講師 山本ゆうじ

言語・翻訳コンサルタント。国際学校UWCイギリス校で学び、筑波大学を経て、シカゴ大学人文学修士号を取得。帰国後、フリーランスの実務翻訳者として独立。緻密な合理化ワークフローにより、実務翻訳業務、また大規模翻訳・文書管理/作成の講習やコンサルティングを行う。近著にグローバル・スタンダードの教育を紹介し、日本の教育を問い直す『世界に通じる学校・国際学校UWCの異文化理解教育』など。現在、『通訳・翻訳ジャーナル』に、翻訳者を対象としたツール使いこなしについての「デジタル翻訳者の道具箱」を連載中。
「秋桜舎」のウェブサイトは、http://transpc.cosmoshouse.com/
ブログも開設中。http://cosmoshouse.air-nifty.com/


第1回 翻訳のためのハードウェア

みなさん、はじめまして。言語・翻訳コンサルティングをしている山本ゆうじです。この連載では、翻訳の仕事に役立つツールやノウハウをご紹介していきます。主にソフトウェアについて触れることになりますが、その前に第1回めとして翻訳の仕事で使うハードウェアについて考えてみましょう。


モニターの明るさはちょうどいい?

まずはモニターについてです。ここ数年で大型モニターの値段が大きく下がりました。17インチであれば2万円台で購入できます。モニターもキーボード同様に長時間使うものです。大きなモニターは一度に多くの情報を表示できるため、スクロールしたりアプリケーションを切り替えたりする手間を減らすことができます。視線の移動を減らすことができ、指での操作の負担も減らせます。今の画面が小さければ、買い足すのもよいかもしれません。多くのノートパソコンでは、外付けモニターを使うことができます。内蔵の液晶パネルと同時に使うこともできます。

また目にかかる負担が大きいと感じていれば、輝度調節を行い、自分に最適な明るさにすることをお勧めします(図1)。調節の方法はモニターによってさまざまですので、面倒でも説明書を読まれた方がよいでしょう。映像を見るときは明るい方がよいのですが、文字を読むときは外付けモニターの設定が必要以上に明るいことがあります。特に最近の液晶モニターは、以前よりもかなり明るくなっています。これが「画面で見るより印刷した方が見やすい」といわれる原因の一つです。ノートパソコンの場合は、キーボード左下のFnキーとファンクションキーF6、F7などを組み合わせて調整する方式が多いようです。キーに絵が示してあるかもしれませんが、やはり説明書を確認された方がよいでしょう。また、モニターによっては色味を変えて全体を青みがかった色にするなど、自分の見やすい色に調整できることもあります(図2)。

図 1 輝度・コントラストの調節   図 2 色味の設定


外付けキーボードを試してみては?

 次にキーボードについてです。一定期間使っているとどんなキーボードでも慣れてしまいますが、1日に何時間キーボードに触っているか考えてみてください。翻訳のように長時間キーボードで入力する作業では、指を痛めることがあります。反復運動過多損傷(RSI: Repetitive Strain Injury)といった障害を起こすこともあります。ノートパソコンで作業されている場合は、外付けキーボードを試してみることをお勧めします。その理由として、第一にノートパソコンのキーボードはコンパクトに作られており、キーの大きさや押し込んだときの深さなどが犠牲にされているからです。第二に人間工学的にみて、ノートパソコンではモニターとキーボードが人間にとって最適な位置ではありません。このため、肩や腰にもストレスを与えます。これに対し、外付けキーボードでは位置の調整が自由にできます。キーボードは千円台から入手できます。USB接続であれば、たいていのキーボードはつなぐだけで使えます。家の中にデスクトップパソコンがあれば、そのキーボードを一時的につないでみて、ノートパソコン内蔵のキーボードとどちらが作業しやすいか確認してみるのもよいでしょう。


マウスも選ぼう

ノートパソコンの場合は、内蔵されているポインティング デバイスはキーボードから手を離さずにポインタを操作できるという利点があります。しかし、一般的には外付けマウスの方が楽に操作できるはずです。ボールを使うマウスは、ほこりがたまると非常に使いにくくなるので、思うように動かないときは、汚れてないかチェックするとよいでしょう。


正しい姿勢と適度な休憩

正しい姿勢で仕事することも重要です。これには椅子と机の高さが関係してきます。一般には、すねと腿、腿と胴体がそれぞれ直角になるのがよい座り方だそうです。そうなるように椅子と机の高さを調節してみるとよいでしょう。高さが調整できない椅子や机は、あまり仕事向きとはいえません。低反発ウレタンのクッションを使うのもよいでしょう。

適切な道具を正しく使っていても、デスクワークには必ず適度な休憩が必要です。40〜60分おきに5〜10分程度の休憩を取るのがよいのではないでしょうか。私はタイマーを設定して仕事をするようにしています。仕事に熱中するとタイマーを再設定するのをしばしば忘れてしまいますが……。

参考リンク:VDT作業を快適に(IBM)
http://www-06.ibm.com/jp/vdtwork/index.html

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