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  ■講師 山本ゆうじ

言語・翻訳コンサルタント。国際学校UWCイギリス校で学び、筑波大学を経て、シカゴ大学人文学修士号を取得。帰国後、フリーランスの実務翻訳者として独立。緻密な合理化ワークフローにより、実務翻訳業務、また大規模翻訳・文書管理/作成の講習やコンサルティングを行う。近著にグローバル・スタンダードの教育を紹介し、日本の教育を問い直す『世界に通じる学校・国際学校UWCの異文化理解教育』など。現在、『通訳・翻訳ジャーナル』に、翻訳者を対象としたツール使いこなしについての「デジタル翻訳者の道具箱」を連載中。
「秋桜舎」のウェブサイトは、http://transpc.cosmoshouse.com/
ブログも開設中。http://cosmoshouse.air-nifty.com/


第2回 楽にすばやく文字入力

楽にすばやく

毎日の仕事で避けて通れないのが文字の入力作業です。面白いことに「楽に入力する」とういうことと「すばやく入力する」ということは密接に関連しています。今回は、楽にすばやく文字入力をする方法について、いくつかご紹介します。


タッチ タイピング

みなさんはタッチタイピングをされていますか? ちゃんとできているか、キーボードにハンカチをかぶせてアルファベット26文字を入力して試してみてください。以下の投票コーナーでは、どれだけの方がタッチ タイピングをされているか結果を見ることができます。



キーボードを見ずに入力するタッチ タイピングは、翻訳者にとって基礎的な必須技能です。慣れれば一定以上の速度と正確さを維持しつつ、キーボードをまったく見ずに入力できるようになります。パソコンを使っているうちに、独学でタッチ タイピングを身につける人もいます。しかし、正しい入力方法をある程度知られた方法で身につけることをお勧めします。5本の指すべてをバランスよく使うことで、指にかかる負荷を軽減できます。タイプ練習のソフトには、安価で楽しみながら学べるものがたくさんあります。またウェブサイトでも無料で練習できるところがたくさんあります。こちら(http://www.e-typing.ne.jp/)はその一例です。


カナ入力

連日の文字入力で指に負担を感じている人は、ローマ字入力からカナ入力に切り替えてみるのもよいかもしれません。私はキーボードに初めて触れてから二十数年間、ずっとローマ字で日本語入力をしてきました。ところが2003年3月ごろ、長時間酷使したせいかひどく指を痛めてしまいました。そこで楽に入力できる方法を真剣に考え、調べたわけです。特殊なキーボードを使う親指シフト方式などについても改めて調べました。

その結論のひとつがカナ入力でした。ローマ字入力では、母音と子音の組み合わせで初めて1文字になります。つまりほとんどの場合は、1文字入力するだけでも、2つのキー入力が必要です。これに対してカナ入力では、1つのキーで1文字入力できます。おおざっぱな計算では労力を約半分にできるわけです。

最初はなかなかすばやく入力できないかもしれませんが、切り替えるのは予想していたほど困難ではなく、私の場合は3日程度でカナ入力に切り替えることができました。入力時間が必ずしも半分になるわけではありませんが、ずいぶん楽になりました。


推測変換・予測入力

   

指の負担を軽減するためのもうひとつの方法は、日本語入力システムの推測変換・予測入力機能です(上図)。携帯電話を使っている方には、おなじみの機能でしょう。語句全体を入力しなくても候補を表示してくれる非常に便利な機能で、入力の負担を大きく減らすことができます。上図の例では、「に」と1文字入力するだけで「日本語入力システム」という長い単語をすぐに入力できる状態になっています。ジャストシステムの日本語入力システムであるATOKには、ATOK 15以降からある機能です。この機能は、私にとってATOKを買う重要な理由のひとつでした。最近になって、マイクロソフトのOffice 2007、Windows Vistaに含まれるMS-IME 2007でも、ようやくこの機能が搭載されました。 なお推測変換・予測入力を使う場合でも、カナ入力だとキーストロークを減らすことができます。


便利なショートカット キー

よく使われている日本語入力システムのMS-IMEとATOKの両方に共通する、便利なショートカット キーがあります。カナ漢字変換中にCtrl+Iを押せば、未確定の部分がすべてカタカナになります。特に技術全般やIT分野などの翻訳ではカタカナ語はたくさんあるので、この方法が役立つはずです。ファンクションキーF7を使っても同じ結果になりますが、Ctrl+Iの方法だとホーム ポジションから手を放す必要がありません。


音声入力

楽にすばやく入力するための究極の方法は、音声入力です。この記事を含め、現在、私は多くの記事を主に音声で入力し、カナ入力で補完して執筆しています。音声入力についてはまた別の機会でご紹介します。


★お知らせ
AAMT(アジア太平洋機械翻訳協会)では、翻訳需要のあるパートナー募集をしております。 http://www.aamt.info/japanese/upf3.htm
これは当方もお手伝いしている、翻訳ソフトの共有ユーザー辞書フォーマットの策定に関するものです。ユーザー辞書の有効性の実証、実際の運用などを行います。企業や組織、個人の方で長期にわたる大型案件がありましたらご相談ください。募集には期限がありますのでお早めにどうぞ。