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  ■講師 山本ゆうじ

言語・翻訳コンサルタント。国際学校UWCイギリス校で学び、筑波大学を経て、シカゴ大学人文学修士号を取得。帰国後、フリーランスの実務翻訳者として独立。緻密な合理化ワークフローにより、実務翻訳業務、また大規模翻訳・文書管理/作成の講習やコンサルティングを行う。近著にグローバル・スタンダードの教育を紹介し、日本の教育を問い直す『世界に通じる学校・国際学校UWCの異文化理解教育』など。現在、『通訳・翻訳ジャーナル』に、翻訳者を対象としたツール使いこなしについての「デジタル翻訳者の道具箱」を連載中。
「秋桜舎」のウェブサイトは、http://transpc.cosmoshouse.com/
ブログも開設中。http://cosmoshouse.air-nifty.com/


第2回 起動方法を極める


10月17日に開催されるJTF(日本翻訳連盟 http://www.jtf.jp/)主催の翻訳祭で、パネル ディスカッションの司会を務めさせていただくことになりました。テーマはMT(機械翻訳)とTM(翻訳メモリ)についてです。機械翻訳といっても「自動翻訳」ではなく、翻訳支援のことです。
同じくJTFで「機械翻訳ソフトQ&A」のページが新たに公開されています。
http://www.jtf.jp/jp/tools/tools_top.html
翻訳支援ツールを使うには一定の技能が必要になりますが、今後はツールを使いこなせる「高技能翻訳者」といった言葉がキーワードになると考えています。ちょっと気が早いかもしれませんが、皆様のご来場をお待ちしています。


組み合わせのワークフロー

さて、使いたいプログラムがなかなか見つからずにもどかしい思いをしたことはありませんか? プログラムの起動方法は、一見単純な問題ですが、パソコンを使いこなして作業する上で非常に重要です。使いたいプログラムを即座に起動できれば、さまざまなプログラムを自在に組み合わせて非常に高度な使いこなしができます。
下図は、複数のプログラムを組み合わせて使うワークフローの一例です。

ワークフローの例
図1 ワークフローの例

これは、不要な情報を含む原文を、エディタの置換機能で整理し、Excelで並べ替え、用語集としてSDL Tradosの用語監理ツールMultiTermに取り込むという流れです。エディタやExcelの起動に手間取っていては、なかなかこのような一連の作業をスムーズに行うことができません。「面倒だ」と思ってしまうと、本来役立つ手順がどんどん省かれ、いつまでも効率の悪い方法で作業することになります。 プログラムにはさまざまな起動方法があります。プログラムを使う頻度に応じて適切な方法を選ぶことで、思い通りのプログラムをすぐに起動できるようになります。
「デスクトップにショートカットを置いて起動する」という方法については、後ほどデスクトップについての項で扱います。


ホットキー

1日に数回から数十回使うような、もっとも頻繁に起動するプログラムは「ホットキー」で起動するのがよいでしょう。ホットキーは1〜数個のキーの組み合わせだけで必要なプログラムをすばやく起動できる、「もっとも高速な起動方法」であり、仕事の流れを中断せずに作業できます。私は、辞書ツール、Word、Excel、PowerPointなどのOffice製品、テキストエディタなどのもっともよく使うプログラムはこの方法で起動しています。
ホットキーは、プログラムに固有のショートカットキーとは異なります。ショートカットキーは特定のプログラム内部でしか機能しません。ホットキーは現在開いているプログラムと関係なく、そのキーの組み合わせを押せば常に特定の動作(たとえばプログラムの起動)が行われます。
ホットキーでプログラムを起動するには、「ホットキー ランチャー」と呼ばれるツールを使います。「ホットキーランチャー」というキーワードでウェブ検索すれば、多数のツールが見つかります。私はHotkeyReg2000を使っています。

HotkeyReg2000
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-SanJose/3970/top.html

ホットキーを使う場合は、どのホットキーでどのプログラムが起動するかを覚える必要があります。また、ホットキーとプログラム固有のショートカットキーは重複しないように設定する必要があります。Windowsキーとの組み合わせで起動するとよいかもしれません。たとえば私は、Windowsキー+WでWordを、Windowsキー+Tでエディタを起動するように設定しています。


Googleクイック検索ボックスからの起動

Googleデスクトップをインストールした場合、Googleクイック検索ボックス、もしくはGoogleデスクバーから検索できるようになります。

Googleデスクトップ
http://desktop.google.com/ja/

検索結果としてプログラムが表示されたとき、そのプログラムを直接起動することができます。


図2 Googleクイック検索ボックス
図2 Googleクイック検索ボックス

入力した文字に部分的にでも一致する場合には検索結果が表示されます。たとえばMicrosoft ReaderとAdobe Readerというプログラムが両方インストールされていればr、e、a...と1文字ずつ入力していけば絞り込まれてゆきます。

一度この方法で起動したプログラムは、次から優先的に表示されます。頻繁に使うプログラムは、最初の1文字を押しただけですぐに表示され、起動できるようになります。やり方に慣れると非常に便利です。数日おきに使うようなプログラムはこの方法が適しているようです。Googleクイック検索ボックスの場合は、図のようにボックスの右上にある[設定]ボタンから設定を調整できます。
せっかくですので、今回はちょっとデスクトップ検索について一言アンケートしてみます。回答すると結果が表示されます。デスクトップ検索についてはまた後で扱う予定です。



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