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  ■講師 山本ゆうじ

言語・翻訳コンサルタント。国際学校UWCイギリス校で学び、筑波大学を経て、シカゴ大学人文学修士号を取得。帰国後、フリーランスの実務翻訳者として独立。緻密な合理化ワークフローにより、実務翻訳業務、また大規模翻訳・文書管理/作成の講習やコンサルティングを行う。近著にグローバル・スタンダードの教育を紹介し、日本の教育を問い直す『世界に通じる学校・国際学校UWCの異文化理解教育』など。現在、『通訳・翻訳ジャーナル』に、翻訳者を対象としたツール使いこなしについての「デジタル翻訳者の道具箱」を連載中。
「秋桜舎」のウェブサイトは、http://transpc.cosmoshouse.com/
ブログも開設中。http://cosmoshouse.air-nifty.com/


第21回 ネット検索の活用1


今回は、アンケートで要望が多かった、ネット検索の活用法についてご紹介します。ここでは、Google検索を例にしています。他にも記事のトピックにご要望がありましたら、記事の最後のアンケートでお知らせください。

引用句、長い語句の検索

検索するキーワードを二重引用句(")で囲んで検索すると、厳密に引用句内の語句そのままが出現するページを検索できます。 複数の語句に引用句を付けないで検索すると、それらの語句すべてを含むページが検索されます。特に用例の検索などでは厳密な検索が必要になるので、引用句の使い方は必ず覚えてください

キーワードとは「2、3の語句だけ」と思い込んでいませんか? Google検索では長い語句や文でも問題なく検索できます。ある文章の出典を知りたいときなどに役立ちます。

例題:オバマ大統領が就任演説で引用した"Let it be told to the future world that in the depth of winter."とはだれが言った言葉か、検索してみてください。

また、Google検索では、普通にキーワードのみで検索すると、キーワードに近い別表記の語も検索されます。たとえば「cosmos」で検索すると、「コスモス」という語も対象になります。「cosmos」の検索結果のみを知りたい場合は、"cosmos"のように、引用句を付けて検索します。英語の場合は、inauguralという語でinaugurationという語を含むページも検索されます。


キーワードの選び方

検索するキーワードは、「記事のタイトルに含まれていそうな言葉」「記事の本文に含まれていそうな言葉」を想定するとうまくゆきます。たとえば、オバマ大統領の就任演説の全文を知りたいときは、「記事のタイトルに含まれていそうな言葉」として、「obama inaugural speech text」というキーワードで検索します。オバマさんがだれかの言葉を引用した記事を探す場合は、「記事の本文に含まれていそうな言葉」として「"obama quoted"」と引用句を付けて検索します。

検索を何回か繰り返すことで、よりよい検索結果が得られることもあります。検索結果の中から新しいキーワードを見つけて絞り込むこともできます。たとえば、「obama inaugural speech text」というキーワードで検索した結果、"transcript"(筆記録)という表現が使われていることに気付いたとします。「obama inaugural transcript」というキーワードでもう一度検索すると、最初の検索では見つからなかった記事が見つかります。

高速なブラウザーを試す

疑問に思った言葉や表現をすぐに検索できるように、ブラウザーは常に起動しておくことをお勧めします。Internet Explorer以外の、FirefoxGoogle Chromeなどのブラウザーを試してみるのもよいでしょう。どちらもInternet Explorerと比べて、ページの読み込み速度が格段に速く、調べものが快適になります。特に遅いパソコンでは効果がはっきり分かります。Internet Explorer以外のブラウザーでは正しく表示できないページもあるので、その場合にはInternet Explorerに切り替えて表示します。

 

Google Chrome

役立つショートカット キー

ほとんどのブラウザーで使えるショートカット キーをいくつかご紹介します。まず、Ctrl+Eを押せば、検索ボックスにすぐに移動できます

検索結果自体は簡単に見つかっても、結果としてリンクの先に表示されたページの中で、目的の情報が、長い文章に埋もれていることがあります。その場合は、Ctrl+Fで、長い文章のページ内を検索できます

ショートカット キーをしっかり覚えて、以下の手順をスムーズにできるようになるのが理想的です。

* Ctrl+Eで検索する→リンクからページに飛ぶ→「文章が長いな」→Ctrl+Fでページ内を検索

このような作業手順の最適・最良な流れを、私は「ワーク パス」と呼んでいます。さまざまなワーク パスを組み合わせ、つなげてゆくことで、効率よく作業することができます。



お知らせ

毎年恒例、翻訳ソフトや 3000円のクオカードがもらえるアンケートのお知らせです。
携帯電話でアクセスしている場合はこちらから。

抽選で10名様に翻訳ソフト、20名様にクオカード(3000円)がプレゼントされます。回答する項目は少し多いですが、当選する確率はかなり高いかもしれません。今回は、翻訳メモリーについても項目がありますので、なじみがあるかと思います。

主催しているのは、翻訳ソフトの研究者や翻訳ソフトメーカーなどの団体であるアジア太平洋機械翻訳協会です。私もユーザー辞書の共通仕様UTXの策定に関してお手伝いをしています。

日頃、翻訳ソフトや翻訳メモリーについて「ひとこと言いたいことがある」という方は、ぜひこの機会にご意見を伝えられてはいかがでしょうか。必ず関係者の方にその声は届きます。

2/10までですので、ぜひ今すぐアクセスしてみてください。



 

以下のアンケートでご希望やご感想をお寄せください! 本コラムのトピック選定は、このアンケートの結果を参考にしています。