HOME通訳者・翻訳者になる本2013ILC国際語学センター
専門スクール体験レポート



 ILC国際語学センター
 
■東京校
〒100-0014 東京都千代田区永田町2-4-11 フレンドビル2F
TEL 03-5157-1701 / FAX 03-5157-1703
E-mail tokyo@ilc-japan.com

■大阪校
〒542-0082 大阪市中央区島之内1-11-30 滋慶第2ビル
TEL 06-6245-8560 / FAX 06-6245-8562
E-mail kotoba@ilc-japan.com

URL:http://www.ilc-japan.com/


翻訳市場のニーズに応じた専門分野別講座を開講
講座修了後のトライアル(翻訳会社の登録試験)など
プロへの扉を開くサポート体制も充実

授業風景国際ビジネスの場で活躍できる人材育成のため、 専門分野の語学教育を展開するILC国際語学センター。 実務翻訳プログラムでは需要の高い分野の専門講座を開講し 学習者のレベルに応じた実践教育を行っている。 提携翻訳会社によるトライアルの実施や 翻訳関連の多様な求人情報の提供などにより 数多くの修了生が実務の場で活躍している。

訪問クラス
メディカル翻訳初級コース

産業翻訳の常識から
分野固有の訳し方まで
“生きたノウハウ”を教示


 「メディカル翻訳初級」は、医学・薬学分野で必要となる専門知識と翻訳スキルを学ぶ初級者向けの講座。全19回の授業のうち6回は医学(解剖学や生理学)の講義、13回は翻訳演習に割り当てられる。医学講義は現役の医師が、また翻訳演習は経験豊富なメディカル翻訳者が担当し、それぞれの専門的立場から指導する点が大きな特長だ。今回は、第一線で活躍中の翻訳者、吉田和男先生の授業を見学した。


この日の課題内容は「冠動脈硬化症」。開始に先立って先生の添削を受けた提出課題、先生の試訳、ポイントをまとめたプリントが配布されており、それらをもとに先生が重要事項について解説していく。


先生がまず取り上げたのは表記について。「『アメリカ』ではなく『米国』」「『患っている』は『罹患している』に」との注意があった。表記1つで“プロか素人か”がわかってしまうので、おろそかにできない大切なポイントだ。


その後しばらく、基本的な訳語についての指導が続く。「developは『発達する』の類推から『進行する』と考えがちですが、『発症する』の意味で使われることが多いです。ちなみに『進行する』はprogressを使います」


先生によれば、英語に比べて日本語は病状に関する語彙が少ないとのこと。そのため、例えばsymptomはもちろん『症状』だが、presentationも「『症状』としか訳せないケースがある」のだという。こうした実情は辞書ではわからない。現役プロならではの生きた情報だ。


受講生の質問により
授業が広がっていく


 授業中、受講生からはさまざまな質問が飛んだ。


例えば、急性心筋梗塞の死亡率が減少した要因として、“the introduction of coronary care units, bypass surgery, thrombolytic therapy, angioplasty, and a tremendous emphasis on lifestyle modification”と列挙されているが、“the introduction of(〜の導入)”がどこまでを含むかについて、受講生から「先生の訳では『集中治療室の導入』となっていますが、すべての治療法も含めてそれらの導入とも解釈できるのでは」と質問があった。先生は「もしthe introduction ofが他のものにもかかるとすれば、最後の『ライフスタイルの改善を強く推進したこと』にもかかることになりますが、それはおかしいですから」と説明。


「確かに、いろいろ解釈できるのは原文にも問題があるかもしれませんが、実際の仕事では、こういうまぎらわしい文章に出くわすことは珍しくありません。私たちにできるのは、論文をたくさん読んで知識を積み重ね、覚えた知識を頼りに読み解くこと。そのための足がかりとしてこの講座を利用してください」


話はさらに英語論文の構成や読解の勉強法へと発展。受講生の質問によって、授業が大きく広がっていく。


指導はメディカルの専門的な側面にも及んだ。“the plaque is less than 50% occlusive”という文について、「occlusiveは『狭窄率』ではなく『閉塞性』。『プラークの(以前考えられていたような)閉塞性は50パーセントもない』と考えるのが妥当」と説明。また「evidenceはカタカナで『エビデンス』」「efficacyは『有効性』」など、メディカル特有の訳し方についても漏れなく教授していった。


授業の終盤には、次のテーマである「免疫」についての説明もなされた。先生は参考図書として免疫学の入門書を紹介し、誌面をプロジェクターで映しながら「B細胞」と「抗体」について大まかに解説。続いて、課題文に登場するantigens(抗原)やspecific(特異的な)などのキーワードを確認し、「sensitizationは『感作』、要は『敏感になること』です」などと翻訳のヒントを提供した。


通常はこの後、クラスを数グループに分けて課題の一部を訳してもらい、訳文を全員で討議する演習も行われる。だがこの日は前回課題の解説に時間を要したため、キーワードの確認を終えたところで授業終了。専門的な用語や知識の解説に加え、内容の読解にも深く踏み込み、様々な“学び”に満ちた2時間半だった。

「メディカル翻訳初級/上級」
コース講師

吉田和男先生
(よしだ・かずお)
立命館大学理工学部数学物理学科卒。メディカルを中心に、IT、コンピュータ、技術分野の産業翻訳者として活躍中。ILC国際語学センター東京校にて「メディカル翻訳コース初級/上級」コースの講師。

講師との“キャッチボール”こそ
授業で学ぶ最大の利点です


「メディカル翻訳初級」は、(専門性の高い医学論文の翻訳演習に取り組む)上級クラスで必要な基礎、すなわち英語の読解力、専門分野の知識、日本語の文章力を養うクラスです。授業では提出課題をもとに用語や表現、専門知識の解説を行い、治療や処置などの映像もお見せしています。またインターネット上の動画や論文の書式に関するサイトなど、多方面に渡って役立つ情報を紹介。自立的に調べ、勉強することが大切なので、その一助になればと考えています。


翻訳は自動車の運転と同じで、実際に手を動かしてやってみないとスキルは身に付きません。その点、学校で学べば自分の翻訳を添削してもらえるだけでなく、修正理由や疑問点をその場で解決することができます。講師との“キャッチボール”こそ、授業で学ぶ最大のメリットです。課題を翻訳する際は、徹底的に調べ、十分に吟味して「これしかない」という訳文を作る。その上で講師の指導を受ければ必ず発見があり、要点が頭に深く刻み込まれます。


翻訳に即効性のある勉強法はありません。辞書を丁寧に引き、文脈を考えて訳文を作る。興味を持って専門分野の知識を蓄積する。そうした努力の積み重ねによってのみ、実力が付いていくものだからです。医学は私たちの体に関係する身近な問題であり、人体の構造や臓器の働きを知れば知るほど驚きがあります。言葉について考えることが好きで、広く生命科学に興味のある方にとって、メディカル翻訳はとてもやりがいある仕事だと思います。


ILC国際語学センターの 実務翻訳プログラム

■基礎コース
【東京校】
実務翻訳基礎

 

【大阪校】
実務翻訳準備コース
実務翻訳基礎コース(英日/日英)

 

■専門分野別コース
【東京校】
ビジネス一般文書翻訳
メディカル翻訳(初級・上級)
治験翻訳(概論・演習)
特許日英翻訳
バイオ特許翻訳
特許日英/英日翻訳
証券金融翻訳
契約翻訳
バイオ英語(知識)

 

【大阪校】
メディカル翻訳(初級・上級)
特許翻訳(基礎・応用)
IT産業翻訳(英日)
技術翻訳(英日・日英)

 

*講座は変更になる場合があります。詳細はご確認ください。