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『通訳・翻訳ジャーナル4月号』連動記事



  
 NHK情報ネットワーク バイリンガルセンター国際研修室
■NHK情報ネットワーク バイリンガルセンター国際研修室
TEL 03-5453-3412
URL:http://www.nhk-jn.co.jp/kenshu/
〒150-0047 東京都渋谷区神山町9-23 第四共同ビル

放送現場に直結した実践型の演習により、
即戦力となる通訳者・翻訳者を育成する。

■こんな学校です

放送現場に直結した実践的な指導で、通訳者、翻訳者、ニュースライターを養成する。「プロ放送通訳者・翻訳者コース」の同時通訳II、ニュースライターII、放送通訳Uコースでは、優秀な受講生は授業を受講しながら、インターンとして現場で実務を経験できる「OJT(仮卒業制度)」を設けている。

受講生●INTERVIEW
実践を想定した授業のおかげで
現場に出ても戸惑いはなかった。
心の準備ができていたのだと思います。

 NHK情報ネットワーク (半角スペース)バイリンガルセンター国際研修室に入学した理由を「英語を書く技術を身につけたかったから」と話す阿久津真紀子さん。当初は養成基礎コース「日→英翻訳」を受講し、さらなる学習意欲をかき立てられて「日→英ニュースライターT」へと進級したそうだ。
 「日→英ニュースライターI」は、NHKニュースの2カ国語放送や海外向け英語ニュースの英語原稿を書くスキルの習得が目標。阿久津さんも政治・経済ほか多様なトピックの日本語ニュース原稿をもとに、英語ニュースの書き方を学んだ。
「日本語ニュースの情報分析、英語ニュースの構成、聞いてわかりやすい英語表現、中立・公平に伝えるための適切な表現選びまで、学ぶべきことはたくさんありました。なかでもコツをつかむまで苦労したのが、リードの書き方です。英語ニュースでは、最も重要な要素をリードで提示し、それ以降のパラグラフでサポートする構成を取ります。視聴者を惹きつける強いリードを書けるようになるまで、試行錯誤が続きました」
 海外メディアのニュースの視聴という宿題をこなす一方、講師の助言に従って日本語のニュース番組や新聞・雑誌も読み、背景知識の蓄積と表現力の向上に励んだ。「日→英ニュースライターII」に進むと、より難易度の高い教材を使って実践力を鍛錬。「情報について不明な所があったら徹底的に調べて確認する」「英語の発言を引用する場合は、必ずオリジナルにあたる」など、講師の指導を忠実に実践した。そして仮卒業が認められ、OJT(On the Job Training)として放送現場入りを果たす。
「すごく緊張しました。でも先生から現場の話は幾度となく聞いていましたし、授業では現場を想定した演習に取り組んでいましたので、“放り込まれた”という感じはなかったですね。心の準備はできていたのだと思います」
 無事に卒業した現在は週に2〜3回現場入りして、NHK国際放送のテレビやラジオニュースの原稿を書いている阿久津さん。「お手本にしたい先輩がたくさんいる現場で仕事ができるのが幸せ」と、嬉しそうに語ってくれた。

ニュースライター
「日→英ニュースライターコースI/II」 卒業生

阿久津真紀子さん
(あくつ・まきこ)
上智大学文学部史学科卒。2000年秋に「日→英翻訳」を受講後、「日→英ニュースライターT」を終え2006年春「日→英ニュースライターU」卒業。現在、ニュースライターとして活躍中。

講師 ●INTERVIEW
勉強を楽しむことが上達の秘訣。
実力を存分にアピールする場として
授業を活用してください

 「放送通訳I」では、4人の講師が英→日の時差通訳(準備時間のある通訳)や同時通訳、テロップ(字幕スーパー)の原稿作成などを指導します。全15回の授業のうち、私が担当するのは3回で、演習内容はセミ生同通(1度ニュースの映像を見たのち演習教材の3倍の時間内で訳の準備をする)が中心。幸い少人数のクラスなので、生徒さん一人ひとりの個性に合わせて短所と長所を具体的にアドバイスするよう心がけています。
 授業を楽しんでほしい、それが講師としての率直な気持ちです。意気込みは本番さながら、でも実際には本番ではないので臆することなく、自分の実力をフルに発揮する場として授業を活用していただきたいと思います。教室は生徒さん同士、通訳技術を競い合い、互いに刺激しあって向上する場でもあります。日頃の勉強の成果を思う存分アピールするくらいの気持ちで授業に臨めば、きっと楽しく勉強できるはずです。
 楽しんで勉強するというのは、実はプロをめざす上でとても大切なこと。放送通訳の場合は特に、外交からスポーツまで幅広い分野をカバーしなければならず、わからないことに出くわすたびに徹底的に調べるという地道な努力の積み重ねが求められます。そうした地味な努力ばかりでは挫折してしまうかもしれません。でも日頃の成果を思い切り発揮する場があれば、努力も報われ勉強を楽しむ余裕も出てくるはず。こうしたプロセスを繰り返すことによって通訳技術が向上すれば、勉強も通訳ももっと楽しくなる。このプラスの循環を作り出すことができれば、飛躍的に実力はアップします。
 テレビをつければ毎日、放送通訳者の仕事ぶりにふれることができます。ご覧になって少しでも放送通訳に興味をもった方は、ぜひチャレンジしてください。国際研修室では、テレビで活躍している放送通訳者が講師を務め、現場と同じような環境のなかで現場のノウハウを教えます。卒業後は、NHKの放送通訳者になる道も用意されています。放送通訳のプロをめざす方には、とても良い学校だと思いますね。

「放送通訳I」
講師・放送通訳者

松浦世起子先生
(まつうら・せきこ)
慶応大学文学部英米文学科卒。外資系企業などを経て結婚し、夫の社会人留学により2年間アメリカに滞在。帰国後、ボランティア通訳、社内通訳、イベント・セミナー通訳を経て、放送通訳者となる。現在はNHK衛星第1放送をはじめ、各局で放送通訳にあたっている。


COURSE INFORMATION
放送通訳コース(レベル)
NHK衛星第1放送の海外ニュース番組に対応できる英→日放送通訳の「時差通訳」スキルと「生同時通訳」に対応できる技術の習得をめざす。

同時通訳コース(レベル)
国際会議やシンポジウムなどに対応できる英→日/日→英の同時通訳、逐次通訳の高度なスキルを習得する。

日→英ニュースライターコース(レベル)
NHK総合テレビの2か国語や海外向けのラジオやテレビのニュース番組の原稿を作成する日→英ニュースライターを養成するコース。放送ジャーナリズムの基本を踏まえ、英語ニュース原稿の書き方を習得する。

日→英放送翻訳コース
日本語原稿の正確な理解と的確な英語による訳出という、高いレベルの日→英翻訳ができるスキルと知識を習得し、放送番組台本をはじめ、研究報告書や広報文書など、プロとして幅広いジャンルに対応できる翻訳者をめざす。


2007年度前期コース